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2011年9月4日日曜日

ARABAKI ROCK FEST.11 ~その3~

というわけで、
チャボに後ろ髪を引かれながら、SIONの磐越へと向かった。

磐越ステージ・・・遠いよ~。
その上、朝歩いたときと違って、人が多くてなかなか前に推めない。
津軽を離れたとき、すでにSIONのスタート時間2分前くらいだったから、
最初の10分くらい見られないのは覚悟してたけど、
移動の渋滞で、ぜんぜん間に合わなかったりしたら、
何のためにチャボを諦めたのか、わからなくなる。
そんなのイヤだーーー!

っと、人と人の間を小走りですり抜け、
見知らぬお兄さん(シオンファンだろうな)とデッドヒートをしつつ、
磐越に近づいてくると、音が聴こえてきた。
ああー、もうちょっとー!
そこからは、もう惜しみなく力をふり絞って、
磐越まで駆け抜けた。



SION & THE MOGAMI

良かったー、間に合って。
もちろん、途中からだったけど。

ステージ前は混み合っておらず、
なんだかんだと、スルスルっと前の方まで行けた。
もちろん、一彦サイドである。
私がこんなに頑張って走ってきたのは、
野外のステージで鳴らす一彦ギターが聴きたかったからなのよ。
SIONもTHE MOGAMIも魅力的ではあるけれど、
一彦ギターが一番の目当てだったのだ。

一彦さんのギターはグレッチ。
お馴染みの音色、やっぱカッチョいいねぇ。
大きいステージに立つ一彦さん、いい眺めですわ。

バンドのTHE MOGAMIも、
池畑さん、トミーさんとルースターズのリズム隊を擁した
濃いメンツで、聴き応え充分。
素晴らしい。

けど、SIONの存在感が圧倒的過ぎた。
どうしても、そちらに目を奪われてしまうのだ。
今まで、SIONがこんなに凄いシンガーだとは思ってなかったよ。
ハスキーというより、ダミ声と言った方がしっくるくるような歌声が、
ビンビン響いてくる。

「アイツがいないと、俺は何にもできないんだよ」と
津波の被害にあった奥さんの行方を
探し求め、途方に暮れるオジサン。
その姿をテレビで見て、作ったという曲。
「そのオジサンに捧げます」とSIONが言ったその曲。
もう、ただただ泣けて泣けてしょうがなかった。
悲しいだけじゃない。
SIONのあのダミ声が、そのオジサンの魂を癒すための
レクイエムそのものに聴こえたから。
私の魂も揺さぶられたのだ。

曲の終わり、SIONは膝まずき、
まるで天に祈りを捧げるシャーマンのようだった。

その後も、ライブは続いたのだが、
私はなんだか、さっきのシャーマン=SIONにやられてしまって、
気持ちの切り替えができずに、
ボーっとしたままステージを見ていた。

で、気付いたら終わってた。

いや、決して後悔してるわけじゃないんだよ。
あんなに揺さぶられる歌が聴けたんだもの。
なかなかできない体験だと思うもの。
うん、良かったよ。




ここで一息入れて、本日の三杯目。
この後のスケジュールを考えると、
今を逃すと、まともに食事をする機会が無さそうなので、
ここで、食事タイム。
ちょうど美味しそうなグリーンカレーがあったので、
ARABAKI BLUESのセッティングを見ながら
カレーをいただく。
そしたら、スタッフの中にQ太郎さんを発見。
あー、ポリシックスについてきてるんだなぁ。
次、ポリのヤノくんも出るからね。

さぁ、そろそろ移動しましょうかねー、と立ち上がったところで、
ARABAKI BLUESが始まった。
スマイリー原島さんがMCをして、最初のメンバーを呼びこむ。
池畑さん、渡辺圭一さん、ベンジーということで、
JUDEですね。

ここで色気を出して、聴き始めてしまうと、
二度とここから動けなくなること必至なので、
足早に磐越を後にする。
後ろから、ベンジーのギターの音色が聴こえてきて、
数十分前の私のように、
「あー、始まってるー」と言いながら駆けてくる人たちとすれ違う。

と、歩き出したものの、実はまだ心が決まりかねていて、
怒髪天かエレカシか、迷っていたのだ。

途中、花笠ステージのアクト終わりと重なってしまい、
大渋滞に巻き込まれた。
やっぱり移動を優先して、それから食事にすればよかったかな。

結局、この移動でかなり時間がかかってしまったので、
あのアジカンの混雑っぷりを思うと、
陸奥のエレカシは厳しいだろうと判断。
まっすぐ荒吐へと向かった。




怒髪天

怒髪天、久しぶりだなぁ。
それにしても、すっごい人、人、人。
私がシートを設置していたかなり後ろの方まで、
人が溢れていた。
この後の移動のことも考えて、
ここは前に突っ込んでいかずに、後方で楽しむことに。

増子さんは
「ここにいるのは、カッコいいのがキライな奴らだな」
「ARABAKI BLUESとか、今頃、しっぶーいのやってるぞ」
「今宵、月は・・・出ない!」
とか、かなり裏のアクトを意識した発言してたね。
かなり強力なのが被った時間帯だものね。
なのに、こんなに大勢集まっちゃって、
今の怒髪天の快進撃ぶりには目を見張るものがあるわ。

そして、今日の怒髪天は一味違った。
最近ライブを観てないから、はっきりとは言えないけど、
いきなり『はじまりのブーツ』を持ってきたり、
お祭り騒ぎでドカーン、というようなフェスっぽいノリじゃなく、
熱い思いがこもってるように思えた。

悲しい思い出を消すことは、俺らにはできない。
でも、楽しい思い出を一つ、作ってやることなら、
俺らにもできる。
・・・って。
あぁぁ、もう、増子さーん。
これ以上泣かせないでよー。

 はじまりのブーツ
 男は胸に
 キタカラキタオトコ
 そのともしびをてがかりに
 酒燃料爆進曲
 ニッポン・ラブ・ファイターズ
 喰うために働いて 生きるため唄え

いやいや、まさか、怒髪がこれで終わるわけがない。
荒吐のトリだしね。
お客さんの拍手が鳴り止まず、アンコール。

「バンバンいっとくかぁ?」と『オトナノススメ』
私も思いっきりバンバンしたよ。
ここは、中途半端なことしたら後悔する気がして。
だからもう、思う存分楽しんでやれ、と。

そして、間髪入れず、ラーララーラーと『サスパズレ』
そうそう、そうこなくっちゃ。
やっぱりお祭りの最後は、コレが聴きたいし、大声出して歌いたい。

やっぱり、怒髪天は熱くて、ちょっぴり泣かされたが、
最高に楽しかったなぁ。
いろいろ迷ったけど、怒髪天を選んで悔いなし!




と、余韻に浸る間もなく、津軽へとダッシュ。

ええ、まだ続くのだよ。
長ぇなー。

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