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2012年10月7日日曜日

DRAGON DELUXE 2012@クラブダイアモンドホール

フラワーカンパニーズpresents“DRAGON DELUXE 2012”
9月29日(土) 名古屋クラブダイアモンドホール
open 17:00/start 18:00
出演:フラワーカンパニーズ / 怒髪天 / POLYSICS
料金:前売¥3800(tax in) 別途ドリンク代必要



ある意味、予想通りなのだが、
このドラデラが開催される週末に、台風が本州へ上陸するとか。
そうと知って「やっ、ぱ、り、ねーー!」と思った。
怒髪天とフラカンという、国内でも有数の雨バンドが揃うわけだから、
そりゃそうなるわな、と納得せざるを得ない。

それでも、ライブ当日は奇跡的に傘が必要ない天気だった。
まぁ、その翌日には台風上陸したけどね。




開演時間になると、フラカン4人が出てきて、簡単にご挨拶。
いつものことだけれど、ハンドマイクは2本。
二人は後ろでボーッと立ってるだけ。

今日の盛り上がり次第で、
来年も開催できるかどうかが決まる、という話。
その答えは、もうライブ始まる前からわかってるくせに。




POLYSICS
ポリシックスは、なんと初見。
テクノっぽいのが苦手なんだよね~。
なんて思っていたけど、よくよく考えたらそうでもなかった。
Polarisも好きだし、SHI-SHONENも聴いてたし、
PINKだってサウンド的にはそっち系の要素入ってるし。
案外、あちこち摘み食いする質なのだ。

サウンドのアプローチが違うだけで、
基本的にはロックだから、ノリ自体はそんなに変わらないよね。
ハヤシくんがテンション高く煽るものだから、
フロアはギュウギュウでモッシュ状態。
こういうの久しぶり。
クロマニヨンズ以来かな。

ベースのフミちゃん、カッコいい!
ふっくらと柔らかそうなほっぺのカワイコちゃんなのに。
なのに!
弾き方がオトコマエで、惚れ惚れとしてしまう。
私が男子なら、恋してしまうところだよ。

途中で一曲、圭介がハープと歌で参加。
黄色に黒のラインの入ったツナギ・・・というより、
オールインワンのベビー服に見えてしょうがなかった。
サイズが大きめで、袖が余ってる感じがね。
(後で、そばにいた青年が、ブルース・リーのコスチュームだと
教えてくれて、“ドラゴン”に掛けてあったことが判明。)
そして、にわか煎餅のお面つけて、出てきた。

かなり、大きく間違ってる気がするけど、
ポリのコスチューム(ツナギにサングラス)に合せてってこと?

にわか煎餅のお面は、着けても外してもあんまり変わらない、
と本人が言っていたけれど、
確かに、大まかなバランスは、ほぼ同じかもね。

めちゃくちゃ早口で歌う曲だったため、
「めちゃくちゃ練習したよ~」って言ってたけど、
それを聞かなくても、見ていればわかったよ。
すんごい一生懸命歌ってたもん。




怒髪天
ライブは、増子さんの櫛投げからスタート。
一曲目は『ホトトギス』だったかな?
最近、めっきり新譜を追いかけていないので、
よく知らない曲ばっかりなのですわ。

そんな中で『オトナのススメ』を序盤に演ってくれたので、
すんなりと、ノッていけた。
バンバン、楽しいね~。

正面にシミさんがいて、あのニコニコ笑顔に癒された。
ちゃんと一人一人の顔を確認するように、頷きながら、
ニコッと笑いかける・・・一流営業マンですな。

『喰うために働いて生きるために唄え』は、好きなナンバー。
怒髪天の曲の中では、珍しくジャジーな曲調で、
ライブのセトリに入ると、アクセントになるんだよね。

MCでは、グレートのことを完全に原始人扱いで弄り倒す。
今日のギャラは石のお金だとか、
絶滅した木で出来たベースを使ってるとか、
ストラップも、絶滅した動物の革で出来てるとか。
名古屋出身というけど、ほとんどの大陸が一つだった頃の話で、
だいたいこの辺り、という感じだから・・・って。
もう、言いたい放題で、お腹痛い。

『NMNL』は、もちろん「フラカンのいない名古屋みたい」

こんな機会はめったにないから、というわけで、
圭介と竹安を入れて『深夜高速』怒髪天バージョン。
例のコンピレーションアルバムに入ってたやつ。
パンクロックっぽいアレンジで、あのアルバムの中でも
かなり好きな方。

竹安はやっぱり、ギタリスト好きをもろに出してて、
友康さんの横で、嬉しそうに見つめながら弾いていた。

圭介と増子さんが、なぜか同じように
前後に動きながら歌っているのが、気になってしょうがなかった。
合わせてるわけじゃないのに、偶然重なってしまった感じで、
見てると、なんか可笑しくなっちゃった。

『ど真ん中節』は久しぶりに聴いたけど、
あいかわらず、増子さんの熱の入れっぷりが凄いなぁ。




フラワーカンパニーズ
さて、今日はどんなライブを見せてくれるのか。
と、待ち構えていたら・・・「白目充血絶叫楽団!」と圭介のどなり。
うきゃーーーっ!!!
白目、キターーーッ!!
ポリと怒髪天の盛り上がりに対抗するために、
飛び道具出してきたなぁ。

そこから『脳内』→『恋しま』の序盤の流れは、卑怯だわ。
この時点で、楽しすぎて脳がバーストしていたよ。
マイクスタンドを持ち上げて振ってる圭介を見るのは
随分、久しぶりのような気がしたんだけれど・・・。
やっぱり、そうだ。
9ヶ月ぶりだった。(こういうとき、ブログ書いてると便利だ)

この日はステージに“DRAGON DELUXE”と(ギャートルズ風に)
文字の入った立派なバックドロップ幕が掲げられていて、
あと、5回は使わないと元が取れないとか。
「でも、増子さんの今日のギャラは石でいいらしいから、
安くすんだわ~」とマエさん。

そして、前の二組がとても盛り上げてくれたので、
この時点で、来年も開催することに決まったとか。

今まで全国をまわって活動してるから、
あまり、名古屋を特別扱いするような発言は控えていたんだけれど、
これからは、もっと前面に出していこうかと思って、
「なごやぁーー!!!」と郷土愛を叫ぶG。

そういう意味でも『孤高の英雄』は格別に響いたなぁ。

圭介のモズライトが用意されたので、
何の曲だろう?と頭を捻っていたら、
聴こえてきたのは、あの鉄クズみたいなサンプリング音。
マ、ジ、か?
ダメだよ、心の準備できてないのに、ダメだってー!
『エンドロール』のお披露目がまさか今日だとは思ってなかった。
圭介が歌い始めたときには、心臓がバクバクしてて、
軽くパニック状態だった。

正直、あまり記憶がない。
ただただ、ぼんやりとステージを見つめていたような気がする。

一番よく覚えているのは、同期音源に合わせて
スティックで膝を打ってリズムをとっていたミスコニの姿。

それと、圭介の顔。
つい2,3年までは、歳に似合わず、少年のようだったのに、
いつの間にか、歳相応の陰影を湛えた顔になったなぁ。
老けたと言ってしまえば、そうなんだけれど、いい顔だ。
信頼できる大人の顔だった。

肝心の曲からは、気持ちをはぐらかすように、
そんなことをぼんやりと考えていたのは、
もちろん無意識のことだったけれど、
そこをこじ開けるようにして飛び込んでくる圭介の歌に、
泣くしかできない。

次に聴くときには、正面から受けて立ちたいなぁ。

最後のひと暴れで『YES,FUTURE』
やっぱり最後は、涙より汗を流したいもんな。



アンコールでは、Gはドラゴンズのユニフォーム。
フロアから「かわいい!」と声援が飛ぶと
「かわいいかぁ!?」と全否定する圭介。

じゃあ、最後、みんなで盛り上がろうか、ということで、
なぜか竹安に振られると、
「ドラゴン!」「デラックス!」と拳を突き上げて、コール。
(しかも、満面の笑み)
えぇっ!?
突然のことで大半のお客さんは、呆然と取り残されてる。
その唐突さに、G&圭介も爆笑。

そんなこんなでポリと怒髪天、全員がステージへ。
坂さんは、さっき圭介が着てたブルース・リーのコスチューム。
にわか煎餅のお面まで。
手にはハンガー。
「それは、刑事物語だよ」と誰かに突っ込まれながら。

最後はもちろん『真冬の盆踊り』
酔っ払ってる増子さんはなぜか、坂さんの股間にマイク向けるし、
Gはいつの間にか、ベースを持ってないし、
かなりメチャクチャ。

お祭り騒ぎは、終わりがくるから最高なんだよな~
(今日は演ってないけど)というわけで、
終わってみるとあっという間だった。



白目充血絶叫楽団
脳内百景
恋をしましょう
はぐれ者讃歌
ロックンロール
孤高の英雄
エンドロール
ラララで続け!
チェスト
YES,FUTURE

元少年の歌
真冬の盆踊り



もっとグダグダ、ダラダラとした進行を予想していたので、
良い意味で裏切られた。
転換の手際が良かったから、ぜんぜんダレなかったし、
それぞれのライブもタイトでギュウっと濃密。
今回の仕切りの素晴らしさに感動している。

さて、また来年ですね。

2 件のコメント:

  1. レポありがとうございます。
    楽しそうなMCの様子など読むと
    「行けば良かった~」の一言です。

    行けなかった者の目でセットリストを
    見ると、前半後半の真ん中付近に鈍い光で
    異彩を放つあの曲があるのですね。

    最初の6曲がもう鉄板ですから
    油断するというより、アレは演らないなと
    普通に思いますよねぇ。
    そこらへんも作戦のうちなのかな?

    渋公も楽しみですね。

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    1. >ちょきさん
      アレは絶対、渋公のワンマンで初披露だろうと思ってので、本当に驚きました。
      きっと、私だけじゃなく他のフラカンファンの方たちもオロオロしたんじゃないでしょうか。
      あまりの不意打ちだったので。

      渋公、本当に楽しみですね。
      今までの曲とハッピーエンドの曲とで、どんな模様を織り上げてくれるのか。
      私の目から、どれだけ水分が出ていくのか。
      ドキドキです。

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