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2013年6月3日月曜日

第2回パンダ音楽祭@上野恩賜公園野外ステージ

第2回パンダ音楽祭
2013ねん5がつ25にち どようび
上野恩賜公園 野外ステージ(水上音楽堂)
13時開場 13時30分開演(19時過ぎ終演予定)
前売券2000円 当日券3000円
※全席自由 整理番号順入場※中学生以下無料(保護者同伴)
※特製パンダ缶バッヂつき



わずか一月前のあの寒さがウソのようないいお天気。
なんだかんだで、このパンダ音楽祭を
すっごく楽しみにしていたのだ。

久しぶりの方、初めての方、お会いできて良かった。
相変らず人見知りなので、なかなかお話できないのだが、
音楽を愛する人とお会いすると、
同志と出会えたような気がして、嬉しいものなのだ。
普段の生活では、自分がマイノリティであることを
痛感してばかりだからね。



まずはタイムテーブル。
またまた手抜きで、貼り付け画像、ドン!



こんな感じ。




ギターパンダ
司会の藤岡みなみちゃんのパンダ姿は、とってもキュート。
その可愛らしい“みなみパンダ”にエスコートされて、
マイク前まで連れられていくギターパンダは、
あいかわらず虚ろな瞳で、どこか恐ろしい顔をしている。
パンダのカップル・・・という見方をすると、
可憐な“みなみパンダ”が不憫に思えてしまう。

ちなみに、この日の会場内には、
パンダの被り物をした人が大勢いた。
スタッフはもちろん、お客さんまでも。
気付けば、私のお隣さんもパンダさんに変身されてましたわ。

メンバー紹介の歌から、『ジョニー・B.グッド』のメロディーに
オリジナルの歌詞をのせた『のりをくんGO!GO!』
オナラが我慢できない!なんていう下品なところから始まるのに、
最後はなんとも言えず、グッとくる。
さすがはパンダ師匠。

『うたをうたおう』が聴けたのは嬉しかった。
これは、主催のパンダさんからのリクエストだったのかな。
この歌を絶賛するツイートをしてたから。
「大好きな歌を歌えば 大丈夫~♪」と歌っていると、
なぜだか涙がこぼれてくるんだよな~。

脱皮の後は、セクシーなロックンロールスター、
カルピス・プレスリーに変身。
最近さらに、グレイッシュになってきたのりをさんの髪が
たまらなく好きだ。
あの髪色はセクシーだよなぁ。

“あなたと私のC&R 永六輔”は、やればやるほど、深い味わい。
久しぶりに堪能いたしました。
ごちそうさまでした。
結構なお手前で・・・。

さすがは、C&Rの伝道師。
満員のお客さんの心をグイっと掴むパフォーマンスは、
ロックンロールでありながら、芸であり、ショーである。
落語あり、ものまねショーあり、の
このパンダ音楽祭そのものを一人で体現しているみたい。



チャラン・ポ・ランタン
前回のパンダ音楽祭以来のチャラン・ポ・ランタン。
本日もまた、お人形のような可愛らしいコスチュームだ。
モモちゃんの頭にのった鳥カゴが、ひときわ愛らしい。←
もちろん可愛いだけの柔な姉妹じゃないことは、
既に承知しているぜ。フフフ。
と、それなりの覚悟(?)をきめて、
チャランポ・ワールドを堪能する。

一曲目の『パンダコパンダ』は、前回のリベンジ。
前は途中で、モモちゃんが噛んじゃったんだよね。

コハルちゃんのMCは、あいかわらず毒がいっぱい。
可愛い顔してサラッと言うから、嫌味はない。
いいキャラですわ。

ハタチになったばかりというモモちゃんだけれど、
迫力抜群の歌唱力と老成した客弄りが、ステキ。
ステージを下りてきて、お客さんの顔を自分の胸に埋めたりとか、
キャーーー、エロ・・・ん?エロくないじゃん。
なんか、カワイイのよね。
そこがモモちゃんの魅力なのかな。

そうそう、コハルちゃんが「ロクスケ!」をやってくれたよ。
素晴らしい!



ジョニー大蔵大臣
なにげに、今回いちばん楽しみにしていたアーティスト。
以前から気にはなっていたのだ。
名前がねぇ・・・インパクトあるもんねぇ。
でも、せっかく生で観られる機会が巡ってきたのだから、と
敢えて予習したりせずに、ファースト・コンタクトの感触を
楽しもうと決めてきたのだ。

そして、予想どおり、いや、それ以上に、
揺さぶられてしまった。

まず、一発目から「安めぐみ」を連呼する姿に痺れる。
MCもスラスラとボケをかまし倒す。
『おっと!オトタケ』『農業、校長、そして手品』
と、笑えるような、せつないような、
なんともいえない味わい深さを放ってくる。

そして『新谷さん、犬つれて』で、ついに極まってしまった。
可笑しくて、可笑しくて、お腹を抱えて大爆笑してたはずが、
いつの間にか、しゃくりあげて号泣しそうになっていた。
スルッと感情のチャンネルが切り替わってしまったのだ。
人間の悲哀を笑いにしつつも、
その奥に潜んだ真理に、いきなりグサリとやられる。
その手口の鮮やかさに激しく揺さぶられ、
涙が止まらなくなる。
や ら れ た。

曽我部さんが大絶賛していた『芸人の墓』も
素晴らしかった。
哀しさから笑いが生まれる、という人間の本質を
改めて実感いたしました。

あー。
だから好きだよ、パンダ音楽祭。
ステキなブッキングをありがとう!



平賀さち枝
うって変わって、爽やかな女の子が登場。
ガットギターのアルペジオが、5月の風によく似合ってた。

あー、でも、あまりにも爽やかで気持ちよくて、
ちょっぴりウトウトしてしまった。
なんていうか・・・ヒーリング・ミュージック的に
心地よかったよ。
そう、潮音ちゃんの声にちょっと似ていたかも。



奇妙礼太郎
奇妙くんは、先月のソロのときに使ってたギター。
そして、マイク収音。
アコギはやっぱり、マイクで拾う方が
断然いい音がするんだよね~。

鉄板のオープニング・ナンバー『天王寺ガール』で
ガッツリと聴衆の気持ちを掴んで、
どっぷりと奇妙ワールドへとのめりこんでいく感じが好き。

歌い終わった後、一気に緊張から解かれて
グダグダユルユルした雰囲気のMC。

途中でギターの弦が切れて、どうするかなぁ、
と見守っていると、スタッフさんに弦を持ってきてもらって、
ステージ上で張り替え始めた。
テキパキと手馴れた手つきで作業しながら、ユルユルトーク。
こういうのに弱いんだよなぁ。
これは、何萌え?なんだ?
職人っぽく、スルスルっと作業をこなす仕草に
トキメいてしまう女子は少なくないと思うのだが・・・。

『あなたただひとり』の
芝居がかった歌詞をモノローグ風に歌うところが、いい。
あの色気は、いったいどこから湧いてくるのだろう。
歌っていないときは、いたって普通のにいちゃんなのに。

『オー・シャンゼリゼ』は、楽しくて盛り上がる曲なんだけど、
これを聴くと、「もう終わりか・・・」と、
シュンと寂しくなってしまうのも事実。
まだまだ足りない。
もっともっと、奇妙くんの歌声に酔いしれていたいのに。

天王寺ガール
機嫌なおしておくれよ
ライブハウス
あなたただひとり

赤いスイートピー
オー・シャンゼリゼ




柴田隆浩
忘れらんねぇよ、というバンド名はよく目にするのだが、
音の方はまったく未知の世界。

ステージ前にはファンの方達が集結してて、
熱く盛り上がっていたなぁ。
もちろん、ご本人も熱い。
MC聴いてると、サンボの山ちゃんかと思っちゃった。

ヒョロリと線の細い体に似合わず、ギターのストロークが激しく
激熱のパフォーマンス。
そのあまりの激しさに、ギターの弦が切れた。
と、思ったら、さらにもう一本切れた。
しかし、そのまま弦4本で続行。
「三味線みたいな音がします」と言いながら。

残念ながら、私は、この目の前で繰り広げられる熱狂に乗り切れず、
ポツネンと取り残された感じを味わっていた。
たまにある現象。
目の前に見えている熱狂の渦が、
果てしなく遠くの出来事に感じられて、
自分の体が無色透明の頼りない物体に思えてくる。

あぁ、これは私のブルースではないということなのか。



曽我部恵一
前回に引続き、トリは曽我部さん。
昼間は、子供の運動会へ行ってきたそうだ。
そんないいパパっぷりを聞かされると、ホッコリしてしまう。
そこからの流れで『おとなになんかならないで』に、
グッときた。

本当に慈愛にあふれた表情で
大切なものをそっと包み込むように、優しく歌い上げる。
そりゃ堪らんよね。
しかし、子供に対して歌っているにしては、色っぽすぎる。
なんでだろ?
弥勒菩薩が艶かしく見えるのと同じ所以だろうか?

『満員電車は走る』を聴くと、心が抉られたように痛むのは、
それが私のブルースと重なるからなのか。
ギターを荒々しく掻き鳴らす曽我部さんの顔からは、
さっきまでのあの優しさは消えていて、
苦しげで殺気だった表情に変わっている。
私も、わけもわからず叫び出したい衝動に駆られる。
わーーーっ!!!と、悲鳴と歓声の間のような心の叫び声。
そして、涙。

再び静寂が訪れたとき、ほんの少し心が軽くなっている…。

『キラキラ』→『魔法のバス~』→『STARS』という
終盤の流れは、とても気持ちよかった。
盛り上がった。一緒に歌った。
こんなにも心を揺さぶられて、泣いたり笑ったりできる
そんなステキな音楽が目の前で奏でられていることを
感謝したい気持ちでいっぱいだった。

終盤の熱演で、曽我部さんもギターの弦を2本も切っていた。
結局、この日一日で計5本の弦が切れたことになるね。
だから、アンコールはギターもマイクもなしで。
心に染み入る『mellow mind』

ギター
恋におちたら
抱きしめられたい
おとなになんかならないで
きみの愛だけがぼくのハートをこわす
満員電車は走る
キラキラ!
魔法のバスに乗って
STARS

mellow mind




そうそう、音楽のことしか書かなかったけど、
立川こしらさんの落語も面白かったし、ものまねのお二人も
盛り上げ上手で楽しかったのよ。
ただ持ち時間が短かったのが、ちょっと気の毒だったかな。

でも、前回にも増して、お客さんの「楽しもう」という気持ちが
会場に満ち溢れてて、すごくいい雰囲気のイベントだったと思う。

大切なことなので、もう一度言っておきますよ。
素敵な音楽をありがとう!
パンダ音楽祭、万歳!
(次への期待を込めて)

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