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2014年10月18日土曜日

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団~ローリングサンダーレビュー特別編~@渋谷公会堂

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 単独公演
どばどばどかん
~ローリングサンダーレビュー 特別編~ at 渋谷公会堂
2014年10月16日(木)渋谷公会堂
開場 18:00 開演 18:30
前売 ¥4,500-(税込)



この公演、レビューと銘打っているだけあって、
ライブというより、ショーと呼ぶのが相応しい雰囲気であった。

さすがに渋公のステージは広い。
トラベルさんの大所帯も余裕で収まる。
みなさん、伸び伸びと楽しそう。
とくに、ホーン隊のみなさんは、楽器がお休みの間も
楽しげな振り付けで踊ってて、目を楽しませてくれた。

んーと・・・。
本当は「あーで、こーで、こんなに楽しかったの!」と
無邪気に書ければいいのだけれど、このブログは
私のインナースペースも同然の場所なので、
取り繕ったことは書きたくないのだ。
だから、正直に、素直に、思ったことを残しておきます。



トラベルの公演だというのに、
一番印象に残ったのが、奇妙くんが弾き語りで歌った
『ダンスホール』だったのだ。

基本的に尾崎は・・・苦手。
友達が好きだったせいもあって、結構聴いてたりするけど、
いろいろと複雑な思いがあり、“好き”にはなれなかった。
たしか、そのあたりの思いは前に書いたことあったなぁ。

この『ダンスホール』を歌う間、奇妙くんは斜め上を見つめ、
ほんの少し微笑をたたえるような表情をしていた。
その表情には見覚えがあった。
あれは・・・尾崎だ。
こちらを挑発するかのような不敵な笑み、あるいは
自嘲しているような、なんとも言えない複雑な笑み。
それが奇妙くんの顔に浮かんでいるの見て、私は震えた。

歌の中に入り込み、歌と同化している稀有な歌うたいの姿を、
硬直して、息をするのを忘れそうになるほど、
ひたすらじっと見つめていた。
ここが私にとっての一番のクライマックスだった。
そして、そのことを後ろめたく感じているのだ。

一体なんだろう、この気持ちは・・・。



バラの花を小道具として使った動きが、小粋でカッコよかったり、
タキシードとピカピカの革靴がよく似合っていたり、
この人は間違いなくスタァだわ、と確信しながら、
終始、奇妙くんに魅せられていた。

そのフロントマンの魅力が強烈すぎて、
後ろにいるバンドの皆さんが目に入らなくなってしまったのだ。
そのことが、この後ろめたさの原因なのだ。

好きなバンドがあって、その中に特にお気に入りのメンバーがいて、
ついつい、その人ばかり見てしまう・・・なんてことは、
よくあることだけれど、それでも、「そのバンドが好き!」と
胸を張って言える自信があればいいのだよ。
その自信が今の私にはない。
そう気付いてしまったのだ。



どはどばどかん
タンバリア
機嫌なおしておくれよ
SWEET MEMORIES
カトリーヌ
桜富士山
わるいひと
ダンスホール
スイートソウルミュージック
Beyond the Sea
Moon River
THE TENNESSEE WALTZ
東京ブギウギ
星に願いを
あの娘に会いにゆこう
サントワマミー
オンリーユー
赤いスイートピー
オー・シャンゼリゼ

愛の讃歌
ビールもう一杯



今私は、少なからず傷付いている。



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